大学生、おごりで。

自分で言うのも何なんだけど、男前っていわれてて、

 

小学生の時に同じアパートのおばちゃんから、おばちゃんっていっても、若ママだったと思うけど、そういった目で見られてて、少してれくさいっていうか、気持ち悪いのもあったりしたり。

 

中学生では同級生の女の子がポっと見つめてくれたりとか、高校では上級生が「かわいい」っ言ってくれたりとか。

 

大学生になって、バイト先の人たちから、遊んでる、って思われてました。童貞だったけど。否定しても疑われなかったんだよね。

 

で、大学生の時に、バイト先で、レンタル屋だったんだけど、同じ大学の同級生(やつも1年留年でほんとに同級生)が、自分と対照的なルックスで、もちろん童貞のやつがいて、

 

「こっちはもう切れちょる(経験済みってこと)んだけど、こっちはまだで」なんて紹介をされたりしていた。

 

ある日、そいつの童貞を卒業させようと(といってもオレもだったんだけど、それは今やオレだけの秘密ってことで)会社の人たちがエッチな店に連れてってくれることになって。

 

連れてってくれるっていっても、みんながお金を出して、ふたりを店に送り出して、みんなが外で待つ、ってことで、ふたりで入っていきました。

 

真っ暗な店で女の人に迎えられて、ソファに案内させられて、自分のとこはなぜかよく覚えていないんだけど、たぶん、ビールかなんか飲んで、フェラされてゴムつけられて入れて、ということだったかなって。これがセックスか、とか感慨深く。

 

射精したあとも腰動かしてたら、「もういったんやろ、わかるんよ」と言われてそこで抜いて。

 

そうすると、隣のソファに案内されたあいつが、まっくらな部屋の中で、「**(オレの名前)、ちんぽ立たん」、て言ってきたので、オレが返したのが「自分でしてみー」って。

 

時間が来たので、オレは先に退出して、外に出るとみんなが拍手で迎えてくれて。

「**は?(あいつ)」と尋ねられて、「まだ中。立たん、とか言われた」なんていっているとあいつが出て。

 

「立たんかったんか?」「ならもう一回行け」的な会話があり、呼び込みの兄ちゃんに、「さっき立たんかったんで安くして」「そういうもんやないけんね」なんてやり取りがあったのち、やつは再び入って行って。オレはみんなと外で待って。

 

めでたく彼は勃起して、済ませて出てきて、よかったよかった、という夜でした。

 

他人事みたいに言っているけど、これが自分の初体験。

 

店を出るときに女の人がドアまで送ってくれるんだけど、真っ暗な店を出るときにドアを開けると、ロウカの明かりで女の人の顔が見えて、「やっぱおばさんやったか」と思いつつ。もしかすると、女の人も見送りの際に客の顔を始めてみて、どんな客だったのか見る楽しみがあるのかな、とか抒情的なことを思ったりしました。